コロナ感染症騒動以降、全く足りないアルコール。店頭から消えてもう何ヶ月になるでしょうか……。一時は医療機関などでも足りずに困っていたようですが、現在は少し出てきたようですが、まだまだ足りない!と感じている方は多いのではないのでしょうか。そこで、手指消毒に使える濃度のお酒をご紹介します。
お酒が消毒に使えるの?
通常、手指消毒用のエタノールを販売する為には、特別な許可が必要でしたが、厚生労働省が、令和2年4月10日に「新型コロナウイルス感染症の発生に伴う高濃度エタノール製品の使用について(PDF:新型コロナウイルス感染症の発生に伴う高濃度エタノール製品の使用について)」という改定事務連絡にて、『手指消毒用エタノールの供給が不足していることから、医療機関等において、やむを得ない場合に限り、高濃度エタノール製品を手指消毒用エタノールの代替品として用いることは差し支えない』としたため、酒類製造業者が高濃度エタノール製品を消毒用アルコールの代替品として製造することを可能となりました。しかし、消防法の関係によりだいたい今回ご紹介する程度の濃度になっているようです。
わかりづらいアルコールの濃度について
水とアルコールでは比率が違い、水とアルコールの比重は、1:0.79358となっています。そのため体積と重さのどちらで測定するかにより、混ぜ合わせた後の濃度が違ってきます。またこの違いは、体積パーセントvol% と、質量パーセント濃度 wt%に分かれます。お酒や、消毒用製品の%表示は「体積パーセント濃度」で示されています。
ウイルスに有効なアルコール濃度は?
通常ウイルスを消毒するには、消毒用アルコール(70%)以上ものを使うようにと言われています。しかし、今回のコロナウイルス感染症の原因ウイルスであるSARS-CoV-2については、北里大学の研究から得られた知見によるQ&A(PDF:医薬部外品および雑貨の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活化効果についてQ&A/北里大学)には「厚生労働省では、60%以上としていますが、50%以上でも効果があります。」としているように、実験結果からは、エタノールは、50%以上の濃度であれば、接触時間1分間で十分なウイルス不活性化(感染性を失わせること)が可能だと考えられるとのことです。
また、吉田製薬「V 各種消毒薬の特性」によると(http://www.yoshida-pharm.com/2012/text05_02/)
70w/w%(消毒用エタノールの濃度である76.9~81.4vol%にほぼ等しい)において一般細菌に対して最も効果が高い。ただし結核菌を含む細菌とエンベロープを有するウイルスに対して50vol%程度でも効果がある。
引用元:吉田製薬「V 各種消毒薬の特性」によると(http://www.yoshida-pharm.com/2012/text05_02/)
としており、今回のコロナウイルスはエンベロープを有しているので、こちらに当てはまるわけですね。実は、濃度が高いほど不活化する時間が短くなるのでもちろん濃い方が『楽』ですが、50%の濃度で1分間で済むので、さほど違うがないように感じます。
もちろん気にされる方は濃い濃度のものをお買い求めください。
手指消毒に使えるお酒16選
※今回はなるべくAmazon、楽天のどちらでも購入できるものを選んで掲載してます。
富士白 65度
アルコール66 750ml
宝酒造 宝スピリッツ65%
菊池酒造 アルコール66
メイリのウォッカ 65度
ヤエガキ ストロング ウォッカ a.66
ハナハルスピリッツ66
菊水酒造 アルコール 77
スピリッツ70 西酒造
KAKUTAMA ウオッカ80
スピリッツ66 八木酒造
まさひろ酒造 まさひろ ウォッカ 66%
神酒造 高濃度エタノール製品 64%
三光正宗 三光スピリッツ 65度
宮下酒造 酒蔵スピリッツ ウォッカ 78度
ドーバー スピリッツ ウォッカ 88度
参考URL:
【PDF】医薬部外品および雑貨の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活化効果についてQ&A/北里大学